ミニの前後損傷です。

ミニ

修正機にセットした所からの画像です。

前部は全体があたってますが特に左側がひどいです。

左のフロントフェンダーはご覧のような状態、奥のフェンダーエプロンはもちろん変形、電動ファンは干渉して回らなくファンシュラウド(ファンとモーターが付くケース)は取り付け部一部欠損状態です。

フェンダー取り付けは溶接でなされてまして、モノコックボデーの構造体でしょうね。結構丈夫です。

左のドアはリアフェンダーとの隙間がなく後退してくっついてます。ドアの開け閉めはできない状態です。

ミニ

左側アップの画像です。ヘッドライトの形に陥没してます。フロントフェンダーの衝撃がフロントピラーも後退させてます。

左のドアはリアフェンダーとの隙間がなく後退してくっついてます。ドアの開け閉めはできない状態です。

ミニ
後部の損傷です。こちらもリヤバンパーもろとも全体に押されてます。トランクリッドの画像がありませんが、想像のとうりです。

ミニ

特にひどい右側の画像です。トランク内部の画像は有りませんが、リヤのフロアパンはかなり折れてます。
少し見えますか。

今回の修理では、トランクリッドを中古部品で取り替えて、あとは全て修正、板金です。大変そうです。が、面白いかも。

ミニミニ

固定クランプはホンダ車用の固定クランプです。ホンダ車って現行の車をこのごろ見たことないんですが、サイドシルの耳は下側に付いてるんですよね。

昭和の後期から平成はいつまでかわかりませんがサイドシルの耳はちょうどミニみたいな形状でした。NSXも横ですね。

その当時の固定具です。このごろは出番がありません。久しぶりです。
ミニの事故車を修理する同業のかたはどんな固定の仕方をするんでしょうか。やはりここの耳を利用するんでしょうか。

画ミニミニ

リアのフロア、リアパネルの引き出し作業の全体像です。ほぼ全体が同じようにつぶれてました。

画像のようにクランプを取り付け、力を分散しながら元の位置まで引き出します。

引いてる状態でリヤフロアパンを板金します。

リアパネル大体のかっこまで引き出して、テールの開口部などは後で綺麗に板金します。

このときもクランプでくわえてタワーで引きながら板金します。しかしサイドシルといい、バックパネルといい、耳が(フランジが)表に出てるので、クランプ付けやすくていいですね。

案外昔の車ってこんなですね。

ミニ

フロントの引き作業です。右側はフロントピラーまでは衝撃が波及してませんし、

フロントフェンダーもひどい損傷はありませんが、中のフェンダーエプロンが歪んでますのでフロントピラー等に影響ないように注意して引き作業です。

ミニ

左側は右側に比べてフェンダーエプロンがひどいです。ラジエータのファンシュラウドが破損、ファンはパネルに干渉して回りません。

ここの引き作業は左のフェンダーとフェンダーエプロンを強めに引いてフロントピラー、フロントドアがどのくらいそれに付いてくるか確認しながら引き作業です。

フロントフェンダーとフェンダーエプロンの位置を元に戻し確認、
修正時のフロントピラーの位置も確認しながら壊れないように注意して引きます。

ヘッドライトの陥没部分はクランプをあっちこっち付け変えて引きます。

ミニ

フロントフェンダー陥没部分の板金後の画像です。裏に付いてる補強のリングをスポット外して板金してます。

感心したのがフェンダーとその内部のエプロンを引いた時にフロントピラーがある程度一緒についてきます。
ドアとリヤフェンダーの隙間が結構出てきました。

その後もちろん調整はしてるんですが、意外と楽な感じでした。よかったです。

ミニ
フェンダー裏側に付いているリーンフォースメントです。丁寧に板金して再使用です。

ミニ

中古のトランクリッドです。今回のミニより古い車の部品です。ハンドルとかナンバーステーでわかります。

オーナーの方にお返ししました。好きな方には宝物ですので。画像でわかるように最初がレッド、次にグリーンに塗り、またレッドに塗ってます。今回3回目の塗装、ライトブルーです。

剥離はしませんがパテの割れてる所はやり直し、へこみも修理して全面ポリウレタンフィラーで覆います。

画像はここまで、塗装の画像は撮ってません。