ステンレス製ボトルを塗装しました。
古いタイプです。このごろはカッコいいのばっかり目立ちます。
まず状態ですが、ご覧のとおりです。

古いサーモスです古いサーモス古いサーモス

少し塗膜はがれたところにガムテープを張っただけでこんな事になります。
剥がれない塗装を望むのは無理です、コストの
関係からか市場に出てるのはほとんど下地がありません。

色はバイクのカラーを参考にしました。二色ですがこの頃よく見るカラーです。
流行りでしょうか。

手始めに塗装剥離作業でしていつものブラスト作業です。
ブラストしたくない所はマスキングしておきます。
塗膜除去したところです。

サーモスブラスト後

清掃後ウオッシュプライマーを塗り、続けてポリウレタンフィラーを塗ります。
円柱ですので固定して塗るのは難儀です。
手持ちで表から裏から塗り残しなく塗るためにアタッチメントを使います。
誰でも思いつき誰でも作れる取っ手です。

フィラー塗装

研ぎ終わったボトルです。ドアとかクォーターとか平面を研ぐより数倍気をつかいます。角とか丸みの一部とか下が出やすいですから。
薄く見えると思いますが、ボトルの底の角がうっすらと黄色が見えます。
一部ウオッシュプライマーが出てます。
このぐらいでしたら大丈夫ですが、出来れば出ない方がいいです。昔は耐水ペーパーだけでしたがこの頃はフィルム状の研磨材があるのでずいぶんと楽です。

研ぎ終了

ピンクとイエローグリーンのベースコートを塗装しました。
アタッチメント(取っ手)を持ちながら下地を塗装したのと同じように裏から表から満遍なく塗装します。

グリーンボトル

こちらがピンクのボトルです。
今回の素材はステンレス、メーカーの塗装は下地無しカラーコートだけですから、
蟻の一穴よろしく一個のキズが付いただけでボロボロ剥がれてきます。
きっちり下地を作れば一個のキズから剥がれるということは無くなります。
全体的にも剥がれにくい強固な塗膜になります。

ピンクボトル

クリヤーコート完了の画像です。キラキラ、艶々です。

グリーンボトル

もう一枚こちらはピンクのボトルです。
両方ともキャップの画像がありませんが一番最後に乗っけてます。

ピンクボトル

これはベースコート時の画像ではないです。
クリヤーコートで仕上げたボトルを、イエローグリーンのほうだけ、足付けしました。
レタリングで名入れをしようと思います。自家用ワンオフサーモスです。すっかりつや消し状態です。

何枚か撮ったんですが、これが一番写りがいいです。バックが白の画像はボワーと写ってます。

足付けしました

名入れしました。文字自体欠けたり、不注意で剥がれたり、間隔がアンバランスだったりで、やり直しもあります。

名入れ名入れ

そしてクリヤーコート完了、レタリング部分アップで。ツヤツヤの仕上げです。

艶々です私物です

ピンクのサーモスはレタリング無しですが、二本まとめてキャップ付き完成の画像も見てください。

完成品

ずいぶんと長く使っているステンレス製のサーモスですがボロボロの外観が非常に剥がれにくい塗膜で、ネーム付きで復活しました。
素材がステンレスですが基本的にスチールと変わりない作業です。
下地作業の基本と、NSXアルミ下処理と同様な作業です。